「EF-M32mm F1.4 STM」と「FE 55mm F1.8 ZA」の比較


2019年9月22日 / 投稿者:

前置き

先日、「XF35mm F2 R WR」と「EF-M32mm F1.4 STM」の比較という記事を書きました。

意外と「EF-M32mm F1.4 STM」(以下「EF-M32mm」といいます。)の実力が高いことが分かったので、他のレンズと比較するとどうなるのか、興味が沸いてきました。

そこで、保有しているもう一つの標準単焦点レンズである、「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」(以下「FE55mm」といいます。)との比較を試みてみることにしました。

以下、EF-M32mmは「EOS Kiss M」、FE55mmは「α7 III」を用いています。

 

比較画像

↓ EF-M32mm/f1.4     FE55mm/f2.0↓

 

↓ EF-M32mm/f2.0     FE55mm/f2.8↓

 

↓ EF-M32mm/f2.8     FE55mm/f4.0↓

 

  • 以上の写真は、三脚に乗せた状態で絞り値を変えながら撮影しました。
    今回は、機材チェンジに際して三脚は全く動かしていませんが、画角の違いなどにより、構図は機材ごとに若干の差があります。
  • 条件を合わせるため、いずれもRAWで撮影し、Lightroomで見た目の露出を揃える程度の調整をしました。
    今回はいずれの機材も2400万画素です。
  • センサーサイズの違いがあるので、同じ絞り値で比較するのではなく、FE55mmについては一段ずつ多く絞った写真を比較対象としています。
  • AFは、犬のヌイグルミの瞳に合わせています。

 

ボケの比較

以下の画像は、前掲の「比較画像」の一部を切り出したものです。

今回は、画素数が全て一緒になるようにトリミングしました。ただし、換算焦点距離の違いより、写っている範囲は機材ごとに若干の差があります。

↓ EF-M32mm/f1.4     FE55mm/f2.0↓

 

↓ EF-M32mm/f2.0     FE55mm/f2.8↓

 

↓ EF-M32mm/f2.8     FE55mm/f4.0↓

 

  • ボケ量については、両機材の差は1段どころじゃないですねぇ。「EF-M32mm/f2.0」と「FE55mm/f4.0」あたりが同じに見えますので、両機材のボケ量の差は約2段分ということになりそうです。
  • そういえば前回の比較でも、EF-M32mmのボケ量が小さかったのですよね。
    もしかしてEF-M32mmって、「数値上の絞り値よりも暗めに写る」、とかいうことがあるのかな?と疑ってしまいましたが、各写真のISO値などを比較しても、特に問題はなさそうです。
  • FE55mmはやはり年輪ボケがありますね~。遠目にはあまり気になりませんが、拡大すると目立ちます。
    対して、EF-M32mmはほとんど非球面レンズの影響が感じられません。
  • 口径食(ボケがレモン型になる傾向)は、EF-M32mm/f1.4で目立つようです。
    また、EF-M32mmは、絞っていくと、ボケの形状が若干、角張ってくるようにも感じられます。
    玉ボケの「形状」だけで言えば、FE55mmの方が安定して円形を保っているので、パッと見、雰囲気がよい感じです。

 

ピント面の比較

↓ EF-M32mm/f1.4     FE55mm/f2.0↓

 

↓ EF-M32mm/f2.0     FE55mm/f2.8↓

 

↓ EF-M32mm/f2.8     FE55mm/f4.0↓

 

 

  • 意外にも、FE55mmの方は、f2.0だと若干、解像が甘いように思えますね。絞るごとに鋭さが増していくことが感じられます。
  • それに対してEF-M32mmは、開放でも絞っても安定した解像力ですね。これは地味に凄い。
  • 解像のピーク同士で比べると、さすがにFE55mmが一枚上手のように見えますが、EF-M32mmもそんなに見劣りしないように思えます。開放同士で比べれば、むしろEF-M32mmの方が優れているかも?

 

比較のまとめ(私見)

↓ EOS Kiss M + EF-M32mm     α7 III + FE55mm↓

 

  • 比較作業の前は、FE55mmが圧勝するだろうと思ったのですが、意外や意外、EF-M32mmが大健闘でした。
  • この撮影条件ですと、ボケの大きさと、形状が整っているという点で、FE55mmの写りの方が好印象でしょうか。
    しかし、もっと玉ボケが目立つような場面などでは、EF-M32mmのボケ味の良さが威力を発揮するかもしれません。
  • 経験則的には、α7 III+FE55mmのセットの方がAFの歩留まりがよく、何かと安心感があります。
    しかし、EOS Kiss M+EF-M32mmのセットの軽さ、コンパクトさは何物にも代えがたいメリットです。
    写りに大差が無いとすれば、後者を積極的に選びたくなる場面が多そうですねぇ。


カテゴリー:太田宜邦のblog



 

RSS 新着記事一覧

© 2019 あおぞら法務ネット All rights reserved - Mobile View - Powered by WordPress and Wallow - Have fun!